第41 回インシリコ・メガバンク研究会開催のお知らせ(12月10日)

第41回インシリコ・メガバンク研究会を下記のとおり行いますのでご案内いたします。
今回は統計数理研究所・西山悠先生を講師としてお迎えし、「最近のカーネル法として正定値カーネルを使ったベイズ推論の話題」について講演していただきます。

・日時:平成25年12月10日(火) 17:00‐18:30
・場所:医学部1号館2階 中会議室
・演題:最近のカーネル法として正定値カーネルを使ったベイズ推論の話題
・講師:西山悠(統計数理研究所)

*本講演は医学系研究科系統講義コース科目の授業として振替可能です。

概要:近年のカーネル法では、正定値カーネルを使ったベイズ推論(カーネルベイズ推論)が研究されている。この方法論は、確率分布の代わりに確率分布を一意に定めるようなカーネル平均を推論していくものである。カーネル平均は,確率分布の通常の平均ではなく、特徴空間での平均で定義される。周辺化操作に使われる「和公式(sum rule)」や、ベイズ事後分布を求める「ベイズ則(Bayes’ rule)」について、いずれもカーネル化された「カーネル和公式」、「カーネルベイズ則」を紹介する。これらを組み合わせて、状態空間モデルのフィルタリングや強化学習アルゴリズムが導かれる。最近発表者らが行っている確率モデルを組み合わせたカーネルベイズ推論についても紹介する。

世話人:小島要、長﨑正朗