研究会

バイオメディカルインフォマティクス研究会

目的

バイオメディカルインフォマティクス研究会(2019年4月にインシリコ・メガバンク研究会から改称)は2012年4月を初回とし、すでに2018年末には第85回を数えることとなりました。当研究会はバイオインフォマティクス、バイオメディカルインフォマティクスの最先端の研究の理解、人材育成および人材交流を目的として開催をしてきています。
近年、多数の分野において算出される情報量が爆発的に増えてきています。生物系や医学系も例外ではなく、特にゲノム、オミクス、医療関係の情報は計測機器の発展により質も兼ね備えつつ増加の一途をたどっている状況です。
バイオインフォマティクスやバイオメディカルインフォマティクスの分野は、生物系や医学系から生み出されるさまざまな情報を情報科学や数理統計学などの技術を適用することで効率良く情報の整理、統合を行うとともに、その情報から新たな解釈を生み出し社会に還元することが求められている分野であると考えています。さらには、ヒトゲノム情報や医療情報は近年特に高いセキュリティを担保することが求められてきています。
そのため、バイオインフォマティクスやバイオメディカルインフォマティクスの分野は、情報科学、数理統計学の最先端の知識が必要なだけではなく、結果を解釈する上で、生物系や医学系はもとより薬学、物理学、社会倫理など幅広い知識が要請に応じて必要となる融合分野であり、これら各分野の総合的な理解が今後の当分野の人材に必須であると考えています。
当研究会では、これら関連する最先端の分野の研究を推進されている諸先生方を講師として招聘を行っています。
当セミナーの形式は、さまざまな背景知識の方が参加する研究会であることもあり、適宜質問を受けながらセミナーを進めるオープンディスカッション形式を採用しています。これにより、参加者の方と講師の先生とが常に意見交換できることで、異分野の方でもセミナーをフォローすることができ最後まで内容をできる限り理解できることを目指しています。
また、もう1つの研究会の役割、博士課程の学生のバイオインフォマティクスやバイオメディカルインフォマティクスに関連する実践的な研究に触れることで将来の研究者を育成するための授業の役割も果たしており、質疑応答をいれて1時間30分での開催を行っています。
今後、バイオインフォマティクス、バイオメディカルインフォマティクスはますます様々な分野の先生方の知恵、知識を融合し相互に発展していく必要があると考えています。そのため、所属の研究員との人材交流会をセミナーの後で開催しています。