第31回インシリコ・メガバンク研究会開催のお知らせ(6月10 日)

第31回インシリコ・メガバンク研究会を下記のとおり行いますのでご案内いたします。今回は森永乳業株式会社食品基盤研究所・小田巻 俊孝先生を講師としてお迎えし、「ビフィズス菌投与による抗アレルギー作用」について講演していただきます。

・日時:平成25年6月10日(月) 16:00‐17:30
・場所:東北メディカル・メガバンク機構2階会議室1 http://www.megabank.tohoku.ac.jp/info/access01.html
・演題:ビフィズス菌投与による抗アレルギー作用
・講師:小田巻 俊孝(森永乳業株式会社食品基盤研究所)
・概要:ビフィズス菌は腸内の優勢細菌種の一つで、乳酸菌と並び「プロバイオティクス」として様々な生理機能が報告されている。セミナーでは、ビフィズス菌の基礎知識を交えながら、抗アレルギー作用が認められた2つの臨床試験「成人を対象としたスギ花粉症の症状緩和作用」と「妊婦・乳幼児へのビフィズス菌投与による乳幼児アレルギー発症予防作用」を中心に腸内細菌叢の解析と併せて紹介する。

・世話人:長﨑正朗

 

第30回インシリコ・メガバンク研究会開催のお知らせ(5月24日)

第30回インシリコ・メガバンク研究会を下記のとおり行いますのでご案内いたします。今回は国立遺伝学研究所 長田直樹先生を講師としてお迎えし、「ヒトゲノムの進化における自然選択と遺伝的浮動の役割」について講演していただきます。

・日時:平成25年5月24日(金) 17:00‐18:30
・場所:東北メディカル・メガバンク機構2階会議室1 http://www.megabank.tohoku.ac.jp/info/access01.html
・演題:ヒトゲノムの進化における自然選択と遺伝的浮動の役割
・講師:長田 直樹(国立遺伝学研究所)

・概要:ヒトゲノム解読の大きなモチベーションとなったのはその医学的な重要性である.ヒトゲノムとその多様性を研究することにより,新たな治療薬の開発や個人に合わせた予防医療などが実現されると考えられている.その一方ヒトゲノムは35億年という長い時間をかけた進化の産物であり,進化的な考察を抜きにしたヒトゲノムの理解は不可能であるといえる.それでは,ヒトのゲノムが他の生物と際立って違うところは何であろうか.これまで発展してきた集団遺伝学・分子進化学の理論により,ゲノムの進化には自然選択に加え遺伝的浮動の効果が大きく働いていることがわかっている.特に,ヒト集団のように世代時間が長く,過去にボトルネックを経験しているような集団では,遺伝的浮動の効果が強く,相対的に自然選択の効果が弱くなっている.その結果,有害な効果を持った変異が遺伝的浮動により集団中に広く分布しているだけでなく,集団全体に広まっていることが考えられる.これらの変異は多くのヒトの病気の原因にもなりうるであろう.本講演では,発表者のヒトや非ヒト霊長類ゲノムに関する研究内容を交えながら,ヒトのゲノムの進化とその方向性について考えてみたい。

・世話人:長﨑正朗

 

第29 回インシリコ・メガバンク研究会開催のお知らせ(5月17日)

第29回インシリコ・メガバンク研究会を下記のとおり行いますのでご案内いたします。
今回は株式会社アイキューブドシステムズ取締役・畑中洋亮氏を講師としてお迎えし、「医療3.0:孫正義を驚かせたモバイルコンピューティングが切り開く医療の未来」というタイトルで講演していただきます。

・日時:平成25年5 月17 日(金) 16:30‐18:00
・場所:東北メディカル・メガバンク機構2階会議室1 http://www.megabank.tohoku.ac.jp/info/access01.html
・演題:医療3.0:孫正義を驚かせたモバイルコンピューティングが切り開く医療の未来
・講師:畑中洋亮(株式会社アイキューブドシステムズ取締役)

概要:iPhoneが生まれて6年。世界は、クラウドという自然なスーパーコンピューティングを使うために生まれたスマホやタブレットが、プライベートやビジネスだけでなく、救急や在宅や災害医療など様々な医療福祉現場での活用も始まり、不可逆的な情報接点と情報体験の変化を、人々に起こしている。弁士は、東大医科研でゲノム研究後、Apple社に飛び込み、iPhoneの日本法人市場開拓統括に抜擢され、まさにスマホでの社会変化を先導する経験を持つ31歳。Apple社在籍当時、超高齢社会を迎える日本が、根本的な問題解決に取り組まず、場当たり的で迷走する法整備や、予算ばかり要求・浪費し、根本的な問題解決への主体性を失いがちな地域行政・アカデミア・マスメディアに危機感を覚え、当時自身が任されたiPhoneを中心とする次世代のITを活用して、現場が・現場による・現場のための医療モデルの再構築を推進する「医療3.0」という次世代ビジョンを提唱し、活動を始めた。

このビジョンに共鳴した「Team 医療3.0」は、医師、看護師、薬剤師など、現場の医療現場従事者で構成され、救急医療、在宅医療、災害医療、調剤薬局など様々な分野で、スマホやクラウドなど情報革命の力で、現場に変革を起こしている。Team 医療3.0のメンバーの現場での実践で培った、現場の変革ノウハウや洞察を、ソフトバンク 孫正義社長との対談や、様々な講演・執筆活動を通して広めている。なお、弁士は、情報時代におけるパラダイムシフトを直観し、新しい情報産業を日本から興すべく、Apple社から福岡のベンチャー・アイキューブドシステムズに転籍し、急成長する同社の経営を担っている。なお、同ベンチャーでも、震災直後にソフトバンク社とセールスフォース社と共同で、数日でモバイルとクラウドを使い「被災者への救援物資のスムーズな供給を支援する救援物資マネジメントシステム」を構築し無償提供するなど、医療3.0のビジョンに共鳴する取り組みをしている。

本講演では、この医療3.0が目指す所とその活動の紹介、そしてそこから垣間見える、パーソナル・コンピューティングの起こそうとしている未来について紹介する。

世話人:長﨑正朗

 

5月25日(土):東北大学大学院医学系研究科 大学院説明会

東北大学大学院医学系研究科 大学院説明会

[平成25年度 第1回大学院説明会 仙台開催]

日時: 平成25年5月25日(土)10:30開始(10:00開場)-12:00終了を予定

場所: 医学部1号館第1講義室

対象:医科学専攻・障害科学専攻・保健学専攻の受験をお考えの方、もしくは次年度以降の大学院受験を計画されている方

※当日は、会の様子の一部を、ライブ動画で配信し、後日動画サイトに掲載いたします。

[平成25年度 第2回大学院説明会 東京開催]

日時: 平成25年6月15日(土)13:30開始(13:00開場)-15:30終了を予定

場所: 東北大学 東京分室(東京都千代田区丸の内1丁目7番12号 サピアタワー10階) http://www.jebl.co.jp/nihombashi/

対象:医科学専攻・障害科学専攻・保健学専攻の受験をお考えの方、もしくは次年度以降の大学院受験を計画されている方

説明会概要:
1.開会
2.研究科長メッセージ
3.専攻紹介
4.修了生プレゼンテーション
5.経済的支援について、出願に際しての注意事項など
6.質疑応答
7.閉会

※過去問の閲覧、要項の受け取り、大学院教務係への質問などご利用いただけます。 (13:00-13:30,15:30-16:00)

※説明会概要については、今後内容等が変更されることがあります。

第28 回インシリコ・メガバンク研究会開催のお知らせ(5月10 日)

第28回インシリコ・メガバンク研究会を下記のとおり行いますのでご案内いたします。

今回は奈良先端科学技術大学院大学 吉田裕司さんを講師としてお迎えし、「神経突起伸長に関与するキナーゼ推定のためのデータマイニング手法の適用」について講演していただきます。

・日時:平成25年5 月10 日(金) 17:00‐18:30
・場所:東北メディカル・メガバンク機構2階会議室1  http://www.megabank.tohoku.ac.jp/info/access01.html
・演題:神経突起伸長に関与するキナーゼ推定のためのデータマイニング手法の適用
・講師:吉田裕司(奈良先端科学技術大学院大学博士前期課程)

・要旨:リン酸化酵素であるキナーゼは複雑な分子ネットワークを介して、神経突起伸長に重要な役割を果たす。突起伸長を邪魔しているキナーゼが同定されれば、再生医療への応用が期待できる。現在のところ、既存のキナーゼ抑制剤を用い、様々な抑制パターンに対する神経突起の平均的な伸長レベルを計測することが可能である。しかし、抑えるべきキナーゼを特定するためにはデータマイニングが必要である。また、どのデータマイニング手法が適切かどうかも分からない。

本研究では、初めに4つの代表的な回帰手法(最小二乗法、部分最小二乗法、サポートベクトルマシン、ランダムフォレスト)を実験データに適用した。次に最も回帰精度が高かったランダムフォレストを使い、阻害されるべきキナーゼの推定を行った。その結果、3つのキナーゼを候補として上げることができた。

世話人:長﨑正朗

 

第27回インシリコ・メガバンク研究会開催のお知らせ(4月26日)

第27回インシリコ・メガバンク研究会を下記のとおり行いますのでご案内いたします。
今回はNTTセキュアプラットフォーム研究所高橋克巳さんを講師としてお迎えし、「プライバシー保護データマイニング技術の動向と医療統計への応用」について講演していただきます。

プライバシー保護データマイニングとは、データを解析する際に、データは秘密
にしたまま実施する秘密計算技術です。機微性の高いデータについて、データを
解析する際に、データを見せることなく解析することができます。NTTセキュア
プラットフォーム研究所は、成人白血病治療共同研究グループ(JALSG)と共同
で、臨床研究データをはじめとする秘匿が必要なデータの安心・安全な活用を目
的とした、秘密計算技術を世界で初めて実証しました。本成果により、臨床研究
データを暗号化したまま統計分析を行うことが可能となり、その性能は実用化に
即した速度を達成しました。

・日時:平成25年4月26日(金) 17:00‐19:00
・場所:東北メディカル・メガバンク機構2階会議室1 http://www.megabank.tohoku.ac.jp/info/access01.html
・演題:プライバシー保護データマイニング技術の動向と医療統計への応用
・講師:高橋克巳(NTTセキュアプラットフォーム研究所)

・要旨:センシティブなデータの情報処理を行うための技術、プライバシー保護データマ
イニング(PPDM)について概観し、さらにNTTで行われている研究を紹介する。
センシティブなデータを活用するためには、データのプライバシーを尊重した処
理技術が必要である。PPDMはこれらの技術の総称で、匿名化や暗号によるものが
代表的である。これらの動向を説明し、NTT研究所が共同研究で実施している医
療統計への応用(秘密計算)を紹介する。

・世話人:荻島創一

 

 

 

人材募集の案内

バイオメディカル情報解析分野では以下の人材を募集しています。
決まり次第締め切らせていただきますのでご希望の方は早めにご連絡ください。

研究員の募集(2名)

技術補佐員(プログラマー:開発系)の募集 若干名(決まり次第締め切り)

技術補佐員(システム管理系)の募集 若干名(決まり次第締め切り)

技術補佐員(プログラマー:ウェブ開発系)の募集 若干名(決まり次第締め切り)

技術補佐員(ラボラトリー情報管理システムLIMS)の募集 1名(決まり次第締め切り)

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