第36回インシリコ・メガバンク研究会開催のお知らせ(10月18日)

第36回インシリコ・メガバンク研究会を下記のとおり行いますのでご案内いたします。
今回は産業技術総合研究所・清水佳奈先生を講師としてお迎えし、「秘密計算によるデータベース検索」について講演していただきます。

・日時:平成25年10 月18 日(金) 17:00‐18:30
・場所:東北メディカル・メガバンク機構2階会議室1 http://www.megabank.tohoku.ac.jp/info/access01.html
・演題:秘密計算によるデータベース検索 ―ゲノムデータベースへの応用を目指して―
・講師:清水佳奈(産業技術総合研究所 生命情報工学研究センター)

・要旨:近年,DNAシークエンシングのコストが大幅に下がり,個人レベルでゲノムデータを取得することが可能となった.しかしながら,個人情報を含むゲノムのプライバシ保護と自由度の高い情報解析を両立させることは非常に難しいため,現状では,莫大な費用と労力を投じて得られた豊富なデータを十分に活用できていない.一方で,計算機科学の分野では,データそのものを暗号化し,さらに暗号化した状態で中身を見ることなく情報解析を行う秘密計算技術の研究が進展している.本講演では,我々が開発した秘密計算によるデータベース検索技術を紹介し,ゲノムデータベースへの応用について議論したい。

世話人: 荻島創一

第35回インシリコ・メガバンク研究会開催のお知らせ(10月16日)

第35回インシリコ・メガバンク研究会を下記のとおり行いますのでご案内いたします。今回は宮城県警科捜研・平田智士氏を講師としてお迎えし、「科捜研の業務内容 -DNA型鑑定を中心に-」について講演していただきます。

・日時:平成25年10月16日(水) 17:00‐18:30
・場所:東北メディカル・メガバンク機構2階会議室1 http://www.megabank.tohoku.ac.jp/info/access01.html
・演題:科捜研の業務内容 -DNA型鑑定を中心に-
・講師:平田智士(宮城県警察科学捜査研究所)

・概要:近年,匿名性の高い犯罪の出現や地域社会の崩壊により目撃者からの情報を得にくくなったこと、また、裁判員制度の導入により,刑事裁判においては,従来にも増して物的証拠の必要性が高まり,DNA型鑑定等の科学技術を活用した客観的証拠の果たす役割が大きくなってきている。再審を含め,科学的証拠の信用性や証明力が問題となる事件も少なくありません。しかも,そのような証拠の果たす役割が特に大きいのは,裁判員裁判の対象となるような重大な事件である。科学捜査の担い手は,警察庁に設置されている科学警察研究所,警視庁・道府県警察本部における科学捜査研究所や鑑識課,各警察署における鑑識係であり,犯罪捜査に携わる刑事と協力し,またはその依頼に応じて,物的証拠の追究にあたっている。 このような状況を踏まえて、科学捜査研究所の業務内容について概説し、特にDNA型鑑定について、その原理・方法等をお話ししたい。 また、東日本大震災に伴う身元確認等の警察措置についてお話したい。

・世話人:佐藤行人、長﨑正朗

 

Fukuoka International Symposium on Genomics & Epigenomics 2013 (9月10日)

長﨑教授が九州大学で開催されるFukuoka International Symposium on Genomics & Epigenomics 2013で講演を行います。

・日時:平成25年9月10日(火)10:05-10:40
・場所:九州大学病院キャンパス 総合研究棟セミナー室105号室及びサイエンスカフェ
・演題:Towards thousands Japanese whole genome project and its data management and bioinformatics

第34回インシリコ・メガバンク研究会開催のお知らせ(8月2日)

第34回インシリコ・メガバンク研究会を下記のとおり行いますのでご案内いたします。今回は前橋工科大学・河合洋介先生を講師としてお迎えし、「天然変性タンパク質の分子進化」について講演していただきます。

・日時:平成25年8月2日(金) 17:00‐18:30
・場所:東北メディカル・メガバンク機構2階会議室1  http://www.megabank.tohoku.ac.jp/info/access01.html
・演題:天然変性タンパク質の分子進化
・講師:河合洋介(前橋工科大学)

・概要:タンパク質の中には生理的な条件下で一定の構造を作らない不規則な領域を含むものがあり、天然変性タンパク質と呼ばれている。ヒトのタンパク質の3割以上は天然変性タンパク質であると予測されており、核内に局在し転写制御やシグナル伝達に関与しているものが多い。不規則領域の中には他のタンパク質と複合体を形成しているときには構造をとっているものがある。これは不規則な状態のポリペプチド鎖がターゲット分子を認識し結合とフォールドが共役して起こるためだと考えられている。このような天然変性タンパク質の分子認識機構は構造を持つタンパク質の分子認識機構とは異なるパラダイムとして近年注目されている。天然変性タンパク質は原核生物にはほとんど存在せず不規則領域を介した分子認識は真核生物に固有のものであると考えられている。また不規則領域のアミノ酸配列の保存性は低く、中立に近い分子進化をしているようにみえる。しかし、なぜその様な部位がタンパク質間相互作用に重要な役割を果たすようになったのかについては分かっていない。本発表では特に不規則領域が関与する相互作用に着目し、これまで明らかにされてこなかった天然変性タンパク質の構造と機能と進化速度の関係に関する研究結果を紹介する。

・世話人:長﨑正朗

 

東北メディカル・メガバンク機構:地域支援センター:人材募集説明会

*東北メディカル・メガバンク機構よりの転載
http://www.megabank.tohoku.ac.jp/about/recruitment.html

東北メディカル・メガバンク機構では、新規センター開設にあたり、 人材を募集いたします。

このたび、7月25日(木)に岩沼市で人材募集説明会を開催いたしますので、 是非ご参加ください。

当機構の現在の募集職種全てについてご説明するわけではありませんことに、ご注意下さい。

日 時 : 7月25日(木) 午前10時30分~11時30分
場 所 : 地域支援岩沼センター 岩沼市館下1-58-1

当日ご説明する職種の募集要項は現在作成中です。後日HP掲載予定です。
(職務内容に<健診会場、産科施設などにおける事業説明/同意取得/登録などの実務>を含みます)

<参考までに過去の募集要項が下記リンクよりご覧いただけます。>

(※勤務条件、勤務地その他詳細は、後日掲載します新しい募集要項でご確認ください。)

第33回インシリコ・メガバンク研究会開催のお知らせ(7月26日)

第33回インシリコ・メガバンク研究会を下記のとおり行いますのでご案内いたします。今回は国立遺伝学研究所 クリユコフ・キリル先生を講師としてお迎えし、「ゲノム多重配列アラインメントのためのツール」について講演していただきます。

・日時:平成25年7月26日(金) 17:00‐18:30
・場所:東北メディカル・メガバンク機構2階会議室1  http://www.megabank.tohoku.ac.jp/info/access01.html
・演題:MISHIMA – a tool for genomic multiple sequence alignment
・講師:Kryukov Kirill(国立遺伝学研究所)

・概要: MISHIMA is a multiple DNA sequence alignment method that uses heuristics for quickly finding regions of high similarity between sequences. MISHIMA operates by locating rare DNA fragments shared by multiple sequences and using them as alignment anchors. This technique allows aligning multiple bacterial genomes in short time. Here we present the improved version 2 of MISHIMA aligner. Sensitivity of the aligner has been improved by using only certain positions within the analyzed DNA words. Another improvement concerns the choice of the word length. In the original MISHIMA a fixed user-specified word length was used. Now it is chosen dynamically and automatically during the alignment process. Also MISHIMA can now better handle circular DNA sequences. The improved MISHIMA aligner has been tested on a range of bacterial and fungal genomes.

・世話人:長﨑正朗

第32回インシリコ・メガバンク研究会開催のお知らせ(7/5)

第32回インシリコ・メガバンク研究会開催のお知らせ(7/5

第32回インシリコ・メガバンク研究会を下記のとおり行いますので、ご案内いたします。今回は国立遺伝学研究所の中岡博史先生を講師としてお迎えし、「ポストゲノムワイド関連解析による易罹患性予測モデル構築と疾患感受性転写制御メカニズム解明」について講演していただきます。

日時:平成25年7月5日(金) 17:0018:30 
場所:東北メディカル・メガバンク機構2階会議室1
http://www.megabank.tohoku.ac.jp/info/access.html

演題:ポストゲノムワイド関連解析による易罹患性予測モデル構築と疾患感受性転写制御メカニズム解明

講師: 中岡 博史 先生
所属:国立遺伝学研究所 総合遺伝研究系 
人類遺伝学研究部門 (特任研究員)

概要:近年、ゲノムワイド関連解析(GWAS)により多因子疾患の感受性遺伝子が次々に同定されている。これらの成果は、多因子疾患の発症メカニズム解明に向けて貴重な知見となると期待される。しかし、同定された個々の遺伝的多型の効果は小さく、家族集積性から想定される疾患への遺伝的寄与のごく一部を説明するにすぎない。また、GWASで同定されたSNPの大半が遺伝子間領域かイントロンに存在することから、GWASで同定されたSNPの多くは近傍に存在する遺伝子の転写制御という複雑なメカニズムを通じて疾患の発症に関与していると考えられる。GWASプラットフォームから得られる知見そのものは、DNA多型と疾患の関連を示すだけのものであり、post-genome eraの最終目標として掲げられてきた病態解明による創薬や個の医療を実現するためには、GWASで得られた知見を精緻化・転換する“ポストゲノムワイド関連解析”が重要な課題である。本講演では、演者らが取り組んでいる脳動脈瘤、関節リウマチ、子宮内膜症のポストゲノムワイド関連解析について以下の4つのトピックスとして紹介したい。

1.疾患表現型の詳細な記述による遺伝子型と疾患の関連の精査
2.Genomic profileによる疾患の易罹患性予測モデル構築とその臨床的妥当性
3.疾患感受性遺伝子座から生物学的経路を推定するシステムズ・ジェネティクス・アプローチ
4.ターゲットリシーケンシングとENCODEデータの利用による疾患受性転写制御メカニズムの解明

世話人:山口由美、長﨑正朗

 

講演のお知らせ:The 2nd HD Physiology International Symposium

The 2nd HD Physiology International Symposium 2013にて長崎教授の招待講演を行いました
2013/6/28
Challenge of Genome- and Protein-informatics
Prof.Masao Nagasaki (Tohoku University)
http://hd-physiology.jp/sympo2013/speakers/

Venue:
MARUNOUCHI MY PLAZA Hall, Meiji-Yasuda life Bldg 4F. (map)
2-1-1, Marunouchi, Chiyoda-ku, Tokyo, 100-0005, Japan.

長崎研:研究室住所変更のお知らせ

研究室住所変更のお知らせ (2013/6/26より)
〒980-8575 仙台市青葉区星陵町4-1
東北大学加齢医学研究所実験研究棟8階西
東北大学東北メディカル・メガバンク機構
ゲノム解析部門 長崎研究室

[以前の研究室所在地]
仙台市青葉区荒巻字青葉6−3−09
東北大学 大学院情報科学研究科
電子情報システム 応物系3号館
長崎研究室415
TEL&FAX:022-795-5856