第33回インシリコ・メガバンク研究会開催のお知らせ(7月26日)

第33回インシリコ・メガバンク研究会を下記のとおり行いますのでご案内いたします。今回は国立遺伝学研究所 クリユコフ・キリル先生を講師としてお迎えし、「ゲノム多重配列アラインメントのためのツール」について講演していただきます。

・日時:平成25年7月26日(金) 17:00‐18:30
・場所:東北メディカル・メガバンク機構2階会議室1  http://www.megabank.tohoku.ac.jp/info/access01.html
・演題:MISHIMA – a tool for genomic multiple sequence alignment
・講師:Kryukov Kirill(国立遺伝学研究所)

・概要: MISHIMA is a multiple DNA sequence alignment method that uses heuristics for quickly finding regions of high similarity between sequences. MISHIMA operates by locating rare DNA fragments shared by multiple sequences and using them as alignment anchors. This technique allows aligning multiple bacterial genomes in short time. Here we present the improved version 2 of MISHIMA aligner. Sensitivity of the aligner has been improved by using only certain positions within the analyzed DNA words. Another improvement concerns the choice of the word length. In the original MISHIMA a fixed user-specified word length was used. Now it is chosen dynamically and automatically during the alignment process. Also MISHIMA can now better handle circular DNA sequences. The improved MISHIMA aligner has been tested on a range of bacterial and fungal genomes.

・世話人:長﨑正朗

第32回インシリコ・メガバンク研究会開催のお知らせ(7/5)

第32回インシリコ・メガバンク研究会開催のお知らせ(7/5

第32回インシリコ・メガバンク研究会を下記のとおり行いますので、ご案内いたします。今回は国立遺伝学研究所の中岡博史先生を講師としてお迎えし、「ポストゲノムワイド関連解析による易罹患性予測モデル構築と疾患感受性転写制御メカニズム解明」について講演していただきます。

日時:平成25年7月5日(金) 17:0018:30 
場所:東北メディカル・メガバンク機構2階会議室1
http://www.megabank.tohoku.ac.jp/info/access.html

演題:ポストゲノムワイド関連解析による易罹患性予測モデル構築と疾患感受性転写制御メカニズム解明

講師: 中岡 博史 先生
所属:国立遺伝学研究所 総合遺伝研究系 
人類遺伝学研究部門 (特任研究員)

概要:近年、ゲノムワイド関連解析(GWAS)により多因子疾患の感受性遺伝子が次々に同定されている。これらの成果は、多因子疾患の発症メカニズム解明に向けて貴重な知見となると期待される。しかし、同定された個々の遺伝的多型の効果は小さく、家族集積性から想定される疾患への遺伝的寄与のごく一部を説明するにすぎない。また、GWASで同定されたSNPの大半が遺伝子間領域かイントロンに存在することから、GWASで同定されたSNPの多くは近傍に存在する遺伝子の転写制御という複雑なメカニズムを通じて疾患の発症に関与していると考えられる。GWASプラットフォームから得られる知見そのものは、DNA多型と疾患の関連を示すだけのものであり、post-genome eraの最終目標として掲げられてきた病態解明による創薬や個の医療を実現するためには、GWASで得られた知見を精緻化・転換する“ポストゲノムワイド関連解析”が重要な課題である。本講演では、演者らが取り組んでいる脳動脈瘤、関節リウマチ、子宮内膜症のポストゲノムワイド関連解析について以下の4つのトピックスとして紹介したい。

1.疾患表現型の詳細な記述による遺伝子型と疾患の関連の精査
2.Genomic profileによる疾患の易罹患性予測モデル構築とその臨床的妥当性
3.疾患感受性遺伝子座から生物学的経路を推定するシステムズ・ジェネティクス・アプローチ
4.ターゲットリシーケンシングとENCODEデータの利用による疾患受性転写制御メカニズムの解明

世話人:山口由美、長﨑正朗

 

講演のお知らせ:The 2nd HD Physiology International Symposium

The 2nd HD Physiology International Symposium 2013にて長崎教授の招待講演を行いました
2013/6/28
Challenge of Genome- and Protein-informatics
Prof.Masao Nagasaki (Tohoku University)
http://hd-physiology.jp/sympo2013/speakers/

Venue:
MARUNOUCHI MY PLAZA Hall, Meiji-Yasuda life Bldg 4F. (map)
2-1-1, Marunouchi, Chiyoda-ku, Tokyo, 100-0005, Japan.

長崎研:研究室住所変更のお知らせ

研究室住所変更のお知らせ (2013/6/26より)
〒980-8575 仙台市青葉区星陵町4-1
東北大学加齢医学研究所実験研究棟8階西
東北大学東北メディカル・メガバンク機構
ゲノム解析部門 長崎研究室

[以前の研究室所在地]
仙台市青葉区荒巻字青葉6−3−09
東北大学 大学院情報科学研究科
電子情報システム 応物系3号館
長崎研究室415
TEL&FAX:022-795-5856

第31回インシリコ・メガバンク研究会開催のお知らせ(6月10 日)

第31回インシリコ・メガバンク研究会を下記のとおり行いますのでご案内いたします。今回は森永乳業株式会社食品基盤研究所・小田巻 俊孝先生を講師としてお迎えし、「ビフィズス菌投与による抗アレルギー作用」について講演していただきます。

・日時:平成25年6月10日(月) 16:00‐17:30
・場所:東北メディカル・メガバンク機構2階会議室1 http://www.megabank.tohoku.ac.jp/info/access01.html
・演題:ビフィズス菌投与による抗アレルギー作用
・講師:小田巻 俊孝(森永乳業株式会社食品基盤研究所)
・概要:ビフィズス菌は腸内の優勢細菌種の一つで、乳酸菌と並び「プロバイオティクス」として様々な生理機能が報告されている。セミナーでは、ビフィズス菌の基礎知識を交えながら、抗アレルギー作用が認められた2つの臨床試験「成人を対象としたスギ花粉症の症状緩和作用」と「妊婦・乳幼児へのビフィズス菌投与による乳幼児アレルギー発症予防作用」を中心に腸内細菌叢の解析と併せて紹介する。

・世話人:長﨑正朗

 

第30回インシリコ・メガバンク研究会開催のお知らせ(5月24日)

第30回インシリコ・メガバンク研究会を下記のとおり行いますのでご案内いたします。今回は国立遺伝学研究所 長田直樹先生を講師としてお迎えし、「ヒトゲノムの進化における自然選択と遺伝的浮動の役割」について講演していただきます。

・日時:平成25年5月24日(金) 17:00‐18:30
・場所:東北メディカル・メガバンク機構2階会議室1 http://www.megabank.tohoku.ac.jp/info/access01.html
・演題:ヒトゲノムの進化における自然選択と遺伝的浮動の役割
・講師:長田 直樹(国立遺伝学研究所)

・概要:ヒトゲノム解読の大きなモチベーションとなったのはその医学的な重要性である.ヒトゲノムとその多様性を研究することにより,新たな治療薬の開発や個人に合わせた予防医療などが実現されると考えられている.その一方ヒトゲノムは35億年という長い時間をかけた進化の産物であり,進化的な考察を抜きにしたヒトゲノムの理解は不可能であるといえる.それでは,ヒトのゲノムが他の生物と際立って違うところは何であろうか.これまで発展してきた集団遺伝学・分子進化学の理論により,ゲノムの進化には自然選択に加え遺伝的浮動の効果が大きく働いていることがわかっている.特に,ヒト集団のように世代時間が長く,過去にボトルネックを経験しているような集団では,遺伝的浮動の効果が強く,相対的に自然選択の効果が弱くなっている.その結果,有害な効果を持った変異が遺伝的浮動により集団中に広く分布しているだけでなく,集団全体に広まっていることが考えられる.これらの変異は多くのヒトの病気の原因にもなりうるであろう.本講演では,発表者のヒトや非ヒト霊長類ゲノムに関する研究内容を交えながら,ヒトのゲノムの進化とその方向性について考えてみたい。

・世話人:長﨑正朗

 

第29 回インシリコ・メガバンク研究会開催のお知らせ(5月17日)

第29回インシリコ・メガバンク研究会を下記のとおり行いますのでご案内いたします。
今回は株式会社アイキューブドシステムズ取締役・畑中洋亮氏を講師としてお迎えし、「医療3.0:孫正義を驚かせたモバイルコンピューティングが切り開く医療の未来」というタイトルで講演していただきます。

・日時:平成25年5 月17 日(金) 16:30‐18:00
・場所:東北メディカル・メガバンク機構2階会議室1 http://www.megabank.tohoku.ac.jp/info/access01.html
・演題:医療3.0:孫正義を驚かせたモバイルコンピューティングが切り開く医療の未来
・講師:畑中洋亮(株式会社アイキューブドシステムズ取締役)

概要:iPhoneが生まれて6年。世界は、クラウドという自然なスーパーコンピューティングを使うために生まれたスマホやタブレットが、プライベートやビジネスだけでなく、救急や在宅や災害医療など様々な医療福祉現場での活用も始まり、不可逆的な情報接点と情報体験の変化を、人々に起こしている。弁士は、東大医科研でゲノム研究後、Apple社に飛び込み、iPhoneの日本法人市場開拓統括に抜擢され、まさにスマホでの社会変化を先導する経験を持つ31歳。Apple社在籍当時、超高齢社会を迎える日本が、根本的な問題解決に取り組まず、場当たり的で迷走する法整備や、予算ばかり要求・浪費し、根本的な問題解決への主体性を失いがちな地域行政・アカデミア・マスメディアに危機感を覚え、当時自身が任されたiPhoneを中心とする次世代のITを活用して、現場が・現場による・現場のための医療モデルの再構築を推進する「医療3.0」という次世代ビジョンを提唱し、活動を始めた。

このビジョンに共鳴した「Team 医療3.0」は、医師、看護師、薬剤師など、現場の医療現場従事者で構成され、救急医療、在宅医療、災害医療、調剤薬局など様々な分野で、スマホやクラウドなど情報革命の力で、現場に変革を起こしている。Team 医療3.0のメンバーの現場での実践で培った、現場の変革ノウハウや洞察を、ソフトバンク 孫正義社長との対談や、様々な講演・執筆活動を通して広めている。なお、弁士は、情報時代におけるパラダイムシフトを直観し、新しい情報産業を日本から興すべく、Apple社から福岡のベンチャー・アイキューブドシステムズに転籍し、急成長する同社の経営を担っている。なお、同ベンチャーでも、震災直後にソフトバンク社とセールスフォース社と共同で、数日でモバイルとクラウドを使い「被災者への救援物資のスムーズな供給を支援する救援物資マネジメントシステム」を構築し無償提供するなど、医療3.0のビジョンに共鳴する取り組みをしている。

本講演では、この医療3.0が目指す所とその活動の紹介、そしてそこから垣間見える、パーソナル・コンピューティングの起こそうとしている未来について紹介する。

世話人:長﨑正朗

 

5月25日(土):東北大学大学院医学系研究科 大学院説明会

東北大学大学院医学系研究科 大学院説明会

[平成25年度 第1回大学院説明会 仙台開催]

日時: 平成25年5月25日(土)10:30開始(10:00開場)-12:00終了を予定

場所: 医学部1号館第1講義室

対象:医科学専攻・障害科学専攻・保健学専攻の受験をお考えの方、もしくは次年度以降の大学院受験を計画されている方

※当日は、会の様子の一部を、ライブ動画で配信し、後日動画サイトに掲載いたします。

[平成25年度 第2回大学院説明会 東京開催]

日時: 平成25年6月15日(土)13:30開始(13:00開場)-15:30終了を予定

場所: 東北大学 東京分室(東京都千代田区丸の内1丁目7番12号 サピアタワー10階) http://www.jebl.co.jp/nihombashi/

対象:医科学専攻・障害科学専攻・保健学専攻の受験をお考えの方、もしくは次年度以降の大学院受験を計画されている方

説明会概要:
1.開会
2.研究科長メッセージ
3.専攻紹介
4.修了生プレゼンテーション
5.経済的支援について、出願に際しての注意事項など
6.質疑応答
7.閉会

※過去問の閲覧、要項の受け取り、大学院教務係への質問などご利用いただけます。 (13:00-13:30,15:30-16:00)

※説明会概要については、今後内容等が変更されることがあります。