第27回インシリコ・メガバンク研究会開催のお知らせ(4月26日)

第27回インシリコ・メガバンク研究会を下記のとおり行いますのでご案内いたします。
今回はNTTセキュアプラットフォーム研究所高橋克巳さんを講師としてお迎えし、「プライバシー保護データマイニング技術の動向と医療統計への応用」について講演していただきます。

プライバシー保護データマイニングとは、データを解析する際に、データは秘密
にしたまま実施する秘密計算技術です。機微性の高いデータについて、データを
解析する際に、データを見せることなく解析することができます。NTTセキュア
プラットフォーム研究所は、成人白血病治療共同研究グループ(JALSG)と共同
で、臨床研究データをはじめとする秘匿が必要なデータの安心・安全な活用を目
的とした、秘密計算技術を世界で初めて実証しました。本成果により、臨床研究
データを暗号化したまま統計分析を行うことが可能となり、その性能は実用化に
即した速度を達成しました。

・日時:平成25年4月26日(金) 17:00‐19:00
・場所:東北メディカル・メガバンク機構2階会議室1 http://www.megabank.tohoku.ac.jp/info/access01.html
・演題:プライバシー保護データマイニング技術の動向と医療統計への応用
・講師:高橋克巳(NTTセキュアプラットフォーム研究所)

・要旨:センシティブなデータの情報処理を行うための技術、プライバシー保護データマ
イニング(PPDM)について概観し、さらにNTTで行われている研究を紹介する。
センシティブなデータを活用するためには、データのプライバシーを尊重した処
理技術が必要である。PPDMはこれらの技術の総称で、匿名化や暗号によるものが
代表的である。これらの動向を説明し、NTT研究所が共同研究で実施している医
療統計への応用(秘密計算)を紹介する。

・世話人:荻島創一